SIMスワップ事件と河野デジタル相の対応

大阪府八尾市の市議がSIMスワップ事件の被害を報告した。早速テレビの情報番組で詳細が報道された。本人の知らない間にスマホの電話番号が乗っ取られ、その後クレジットカードが不正に利用されたり、ロレックスのローンが組まれて返済だけが残ったという。犯人は個人情報を入手し、マイナカードを偽造し、携帯電話ショップ店頭で「スマホを紛失したので機種変更をしたい」とSIMカードの再発行を受け、本来の所有者の知らぬところで、正規のSIMカードを取得したのだ。問題は、ショップ店員が偽造と気付かずマイナカードの目視で本人と確認してしまったことだ。この事件について河野デジタル相は「右上のうさぎのキャラクターがパールインキで印刷されており、偽物は色が変わらないからすぐわかる。ICチップの情報を読み取れば詐欺は防げる。偽造を見分けるチェックポイントを記した文書を事業者向けに配布する」とコメントした。でも、コメントは間違いだらけだ。うさぎのパールインキなんて知っている人は殆どいない。デジタル庁の周知徹底がいい加減だ。ICチップ読み取り機をショップに置くには高価過ぎる。アプリを作るというが後手後手だ。今更チェックポイントを教えるのは遅きに失するし、デジタル庁が紙で配付するとは情けない。河野デジタル相には全くやる気が見られない。残念としか言い様がない。