日本の「報道の自由度ランキング」は

国際NGO国境なき記者団が2024年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象180カ国・地域のうち日本は70位で、G7の中で最下位だ。日本はアフリカのコンゴ共和国より低位で、プーチンを援護するハンガリーでさえ67位。NGO国境なき記者団が日本の低い理由を述べている。「日本が報道の自由の原則を支持しているのは理解している。しかし、ジャーナリストが特定のテーマについて報道するのが難しい。特に政治的圧力で政府の責任を十分に問うことを妨げている。主要な新聞社や放送局は国内の5大メディア・コングロマリットによって独占され、かつ政権に忖度している。日本の悪名高い記者クラブ制度がフリーランスや外国人記者に対する露骨な差別となっている」と。ご指摘の通りだと思う。安倍政権時代に軍拡に走るようになってから、政府によるマスコミへの締め付けがきつくなっている。5大メディアは問題点を深掘りしない。だから現地の実情が分からない。国民はツンボ桟敷に置かれている。政権に忖度した報道が流され、選挙の選択肢を歪めている。日本が70位というのは甘過ぎる。180の半分以下の90位以下が妥当だと思う。