韓国の非婚手当や非婚式って

毎日新聞に「非婚ムーブメントの韓国」の記事。非婚手当や非婚式があるという。韓国と言えば、日本を上回る少子化に直面している国だ。日本では、少子化対策の財源確保のため、社会保険料に上乗せするという犯罪まがいの取り立てをするというのに、少子化を煽るような韓国の非婚手当や非婚式には、極めて違和感を覚えた。韓国の非婚には色々な意味があるようだ。1つは、文字通り結婚しないこと。1つは、経済的な理由。1つは、多様な生き方の一つ。1つは、男性中心社会への反旗。儒教文化の影響で、韓国社会には男性優位の家族制度が根強くある。それから脱出しようとする女性解放運動なのかもしれない。非婚手当を出す企業や非婚式を行う人が出てきているという。非婚手当は、結婚や出産は全員がするものとの前提で出される慶弔費の不公平を解消するために生まれたという。恐らく韓国では男性優位の家族制度が崩れていけば、少しは解消されるに違いない。いずれにしても韓国にしても日本にしても、成熟してしまった国は個人の意識が優先するので、少子化は免れそうもない。少子化を遅らせることも大事だが、時既に遅し。少子化が現実となった社会に如何に適応していくかを検討すべき時期を迎えていると思う。