ノイズキャンセリングイヤホンの恐怖

最近、一人なのに大声で話しながら歩く人をよく見掛ける。気が触れた人かとドキッとするが、よく観察すると耳に黒いものが。いま流行りのワイヤレスホンだ。ハンズフリーで歩き電話をしているのだ。そのワイヤレスホンの進化が、多くの交通事故を起している要因になっているという。各メーカーが続々と新商品を売り出している。特に、周囲の音を聞こえにくくする機能を備えるノイズキャンセリングイヤホンが人気だ。音楽への没入感が得られるからだ。その反面周囲の音が聞こえないから、車の運転でも自転車でも、またまた歩いていても衝突の恐れが増大している。俄ツンボが町中に溢れているのだから危険この上ない。そういった危険を回避するために、周囲の音が聞こえる「外音取り込み」「ヒアスルー」「トランスペアレンシー」など、様々なワイヤレスホンも増えてきたが、効果は今一。その機能はユーザーがみずから切り替えないとならないためだ。新商品を開発して売り上げを上げるのも結構だが、業界として社会の安全に寄与するよう啓蒙に励むべきだと思う。SDGsのバッジを着けてやった気にならないで、社会の安全をより良いものにして欲しいものだと思う。