高野連が高校野球の人気を殺いでいる

春の高校野球の様子が何か変だと感じた。派手さが無くなったし、観客も減った。ホームランは少ないし、観客席の空席が目立つ。その違和感の原因を考えてみた。今大会から「飛ばないバット」になった。高校野球の規定を変えた理由は、投手の怪我防止、打高投低の傾向の調整、投手の負担軽減だと言う。今までの金属バットでは飛びすぎるのだという。でも、飛びすぎる金属バットを使っているのは日本の高校野球だけだ。国際試合では、木製か飛ばないバットを使うことになっている。ルールを国際試合に合わせることは重要だから、改正は妥当のように映る。だが、高野連は投手への負担という屁理屈で変更した。これがいつも感じる高野連への違和感だ。元々金属バットは経費節減から生まれた代物。木製に戻すのが本道と言える。高野連は何故本道に戻れないのだろうか。一方、観客が減ったのは、入場料の大幅値上げのためだ。かつてはタダだった外野指定席も500円の値上げで1000円になった。中央指定席が3900円、一塁、三塁指定席は3400円と8割も値上げしたのだ。値上げした高野連の狙いは何なのだろう。今流行りの賃上げを自分たちにも恩恵をということなのかもしれない。結局、高野連が高校野球の人気を殺いでいるとは言えそうだ。