鶴岡八幡宮も神社本庁を離脱

神社本庁の総長人選のゴタゴタで、金刀比羅宮に続き鶴岡八幡宮も神社本庁を離脱するとのニュース。神社本庁とは、全国約8万社の神社を傘下にもつ国内最大の神道系包括宗教法人。神社本庁の議決機関は全国の神職・総代から選出された評議員会であり、総長以下役員もそこで選任される決まりになっている。本庁を代表・統督するのが統理で、庁規に基づく宗教法人としての代表役員は総長。とどのつまりは総長の人選だが、神社の構図と見ると興味深い。現在の統理は元伊勢神宮大宮司で、総長は石清水八幡宮宮司。伊勢神宮は次期総長に旭川神宮を評決無しに指名したが、5期を目指す石清水八幡宮が反論。役員会では9対6で支持された。でも、伊勢神宮は再び旭川神宮を指名した。因みに、熱田神宮、多賀大社、鶴岡八幡宮などの1800社が旭川神宮に賛同している。また、鎌倉宮・靖国神社・伏見稲荷大社・日光東照宮・気多大社・新熊野神社・富岡八幡宮などは本庁に属していない。結局、ルールからいえば石清水八幡宮だが、総意は旭川神宮にあるようだ。さて、この騒ぎを天照大神はどのように眺めているのだろうか。