LiBは黎明期から全盛期へ

従来のリチウムイオン電池LiBの約5倍の性能を持つ電池が開発されたとのこと。JAXA、名大、NU―Reiの共同開発で、ナノグラフェンを使ったのがポイントだという。ナノグラフェンとはナノメートルサイズの炭素原子物質で、優れた電気的性質を示すのが特徴だ。軽量化と低コスト化も実現したという。JAXAは名大の持つ先端プラズマ技術を使い、負極部分に使うナノグラフェンを開発した。この物質を用いた円筒電池は重量に対するエネルギー密度が従来のLiBの5倍になったとのこと。通常の負極部分は焼成するため数時間かかるが、今回開発したナノグラフェンはプラズマを利用して作るため、数十分で作成出来るという。今やLiBは、あらゆる所で使われているが、その重量軽減とエネルギー密度向上が求められていた。まさに、H3や月面ローバーなどに搭載可能な電池になりそうなのだ。しかも、価格は従来のLiBの3分の1から4分の1に低コスト化できる見通しという。LiBは黎明期から全盛期へと向かいつつあるようだ。