たかが踏み切り板、されど踏み切り板

世界陸連が走り幅跳びの抜本的なルール変更を模索しているという。踏み切り板をなくして代わりに踏み切りゾーンを設け、踏み切った地点から着地点までの距離を計測するというもの。ファウルをなくし、より興奮して楽しめる種目にすることが狙いだという。果たして、良案なのだろうか。五輪の男子走り幅跳びで4連覇を果たしたカール・ルイスは猛反発している。現役選手からも批判や戸惑いの声が相次ぎ、論争を巻き起こしている。自分は走り幅跳びの経験は無いが、踏み切り板と踏み切りゾーンでは、別物の競技だと思う。ルールの変更はすべきではない。と言うのもゴルフで経験しているからだ。実際にボールを打つのは素振りとは全く違う。カミサンから素振りはプロ並みだと褒められるが、スコアは未だに100前後を彷徨っている。踏み切り板はボールと同じ作用をしている。世界陸連はルールを変更するのではなく、踏み切り板と踏み切りゾーンの競技を並立させた方が良いと思う。観客は、走り幅跳びが如何に心理的に作用するかを楽しむことが出来る。たかが踏み切り板、されど踏み切り板ということだ。