裏金問題から政治の信頼回復を目的とした政治刷新本部における茂木幹事長の影が薄い。本来であれば、幹事長が全般を仕切るものだ。何故茂木の存在感が無いのだろうかと訝がっていた。やはり、それにはそれなりの訳があったのだ。自民のもう1つの裏金が発覚した。共同通信によると、茂木幹事長は資金管理団体から後援会に3年間で1億円を寄付として移していたのだ。資金管理団体は、1件1万円超の支出全てを収支報告書に記載するよう義務付けている。だが、後援会には記載義務が無い。1億円の98%の使途が不明なのだ。記載義務のある資金管理団体から義務の無い後援会に資金を移すことを茂木の裏金スキームと言われ始めた。この第2の裏金スキームも既に蔓延している。現役閣僚の新藤経済再生相は蓮舫から追及され「冗談ではない」とぶち切れた。小泉法相は錯乱状態に陥ったという。2人とも、それぞれの団体の住所、会計責任者、事務担当者が同じ。外形上は同一団体にしか見えず、わざわざ資金を移動する理由は乏しい。あえて公開義務が甘い後援会にカネを付け替えるのは、使途の不透明化が狙いとしか思えない。明らかに脱法行為と言える。この脱法の主役が現役法相であるところが、如何にも日本の政治を彷彿とさせる。
コメントをお書きください