派閥解散が大博打なのか

18日岸田首相が唐突に独断で「岸田派解散」を発表した。そして二階派、安倍派も解散を宣言し、政治刷新会議の焦点は派閥解散になってしまった。でも、政治刷新会議は裏金に端を発した「政治と金」問題を刷新するのが目的だったはずだ。主題が何処かへ行ってしまった。岸田は周辺に「大博打だ」と言っていたらしい。単に派閥を解散したところで「政治と金」の問題は解決しない。では、岸田は大博打で何を狙ったものなのだろう。岸田政権の延命に違いない。何の志も無く首相になってしまった輩は、延命だけに固執するものだ。まさに、その典型と言える。あたかも主導権があるように国民へ見せたかった、超低空飛行の内閣支持率を上げたかった、延期された国賓待遇での訪米を実現したかった等々、を思いついたのだろう。政治刷新会議を派閥解体と化してしまった岸田への風当たりは益々厳しくなるばかりだ。延命効果は無いだろう。岸田は、バイデンの言いなりに防衛費倍増、自衛隊の軍隊化を行なってきた。まさにバイデンの使い勝手の良い首相だったが、短命な首相を国賓待遇すれば、トランプの辛口が待ち構えている。もはやバイデンも岸田を訪米させることも出来ない。岸田にとって大博打なのかもしれないが、国民は大博打には感じない。それが一番の問題かもしれない。