ダイハツが認証試験不正で生産停止に追い込まれた。ダイハツだけではなく、三菱電機や日産自動車、三菱自動車などで何故、品質不正が相次ぐのだろうか。要因は色々有るだろうが、その1つに認証試験そのものにも有りそうだ。ダイハツは、全ての45生産車種について、国交省に不正を報告。国交省は出荷停止を指示した。衝突時のエアバッグ作動テストを不正報告した車種がある。安全性に問題が有ると思われるのだが、奥平社長は「安心して乗っていただければと思っている」と説明している。こりゃ~社長失格だと思ったが、そうではない。国内では不正があったものの、世界最強の認証機関であるテュフ・ラインランドで安全性を確認済みだったからだ。簡単に言うと、ダイハツは日本の認証試験のルールは破ったが、国際標準はクリヤーしている。結果として現時点では事故につながるような不良品質のクルマは出していないということになる。そこで問題になるのが国内の認証試験内容だ。日本の認定試験は、戦後ポンコツ車を作っていた時代の名残を引いている。要するに、認定試験内容がアップデートされず、無意味な試験が繰り返され、肝心の実用的な安全性などが軽視されているのだ。官僚は継続性を重視する。国は強く、企業は弱い立場なのだ。このような状況で、大トヨタが国に一言申さずなんとする。豊田章男会長には、もっと視野を広くして国交省をも改革していく必要があるはずだ。
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