羽田事故には有り得る要因が幾つも

羽田空港での海保機とJAL機の衝突・炎上は有り得ない事故とされているが、有り得る要因が幾つも明らかになりつつある。1つは、管制官の人員不足。多くの航空機が成田から羽田に移り、羽田の離発着回数は大幅に増えたが、管制官の人員は増えていない。滑走路への誤進入防止のためのモニター画面システムがあるものの、平時から管制官は注意していなかった。管制官がオーバーロードになっているのは、国交省の予算算定ミスだと言える。取り敢えずは、一部を成田に戻すべきだ。1つは、基本設計の間違いと防止システムの不使用。過密な空港では、滑走路を離陸専用・着陸専用としているが、羽田のC滑走路は離着陸両用で、しかも管制官は1人だった。元々無理をし過ぎていたのだ。滑走路誤進入防止のため進入口に赤ランプが点灯されるのだが、使用されていなかった。しかし、国交省が取り敢えず出した指示は、離陸順位を航空機に伝えないことにしただけ。この種の航空機事故の解析は2年は掛かるという。このまま2年も経てば、第2の事故が起きるのは必然。この他、要因は幾つも在る。解析結果を待たずに、出来ることから順次直すべきだ。