震災そっちのけで政局の首相

正月早々、岸田首相の行動が批判の的になっている。岸田は4日に首相官邸で会見を開き、能登半島地震の政府対応や、自民党派閥の政治資金事件を受けて政治刷新本部を発足させることなどを表明した。会見時間は40分。質問の指名を受けられなかった記者が原発の質問をしたが無視し「聞く力はどこに行ったんですか」の問いかけにも答えず、岸田は立ち去った。恐らく多くの人は、次に能登地震関係の緊急対策会議があるのだろうと思ったに違いない。ところが、岸田が急いで向かった先はBSフジ番組「プライムニュース」だった。そこで岸田は震災そっちのけで総裁選の話をしていたという。震災への対策が遅くて不十分な状況でありながら、政局の話をする岸田の神経はどうなっているのだろう。岸田は、地震を受けて天皇、皇后両陛下が恒例の一般参賀を見送られたことをどう感じたのだろう。岸田内閣支持率は、既に20%を割っているが、一桁台まで落ちるのは目に見えている。