七十七にして矩を踰えず

帰省の時期だ。DIAMONDonlineに「帰省で絶対踏んではいけない10個の地雷」なる記事が載っていた。自分は既に帰省される側だが、帰省する側から見る景色も知る必要があるかと思って読んでみた。義実家で言わなきゃいいのにという、やりがちな大失敗は、義母の料理の褒めすぎで間接的に嫁を貶すこと、高学歴を話題にすること、血筋やら家系を持ち出すこと、スマホばかりいじっていることでここにいたくないオーラを発すること、両親の前でイチャイチャすること。一方自分の実家では、配偶者に「まだ言わないで」と口止めされていたのに「今度さあ~」と話してしまうこと、実家の夕食時などで義実家と比較してしまうこと、「もう年なんだから」と変に気遣うこと、母の料理を前に嫁さんに「口に合わないかもしれないけど、まあ食べて」と言うこと、散々働かされた嫁さんに対し「田舎には田舎のやり方があるからさ」と言うこと、とある。我が家の子どもは男3人だから、嫁さんと孫が来る。幸い我が家には、これらの地雷は無かったと思う。でも、問題は自分だ。いつ自分が地雷になるかもしれない。攻撃するつもりは全く無いのだが、思い詰めると熱弁を振るってしまう。論語では「七十にして矩を踰えず」とあるが、七十七にして矩を踰えるのが、最大の問題かもしれない。