今年の漢字は「裏」か「無」

今年1年の世相を表す「今年の漢字」が「税」と発表された。岸田首相が、予算内容も決まっていないのに防衛費や少子化対策で勝手に増税すると決めたり、増税メガネと揶揄されただけで減税すると言い出したりで、迷走した1年であった。首相が減税すると宣言したことに、国民は反対しているのだから、日本は面白い国だと思う。世界中探しても、減税に反対する国民がいる国は無いだろう。でも、国民が変わっているのではない。岸田が国民に見透かされているだけなのだ。それほど、世界の政治家に較べ、劣っているという証しとも言えそうだ。しかし、今年は「税」では終わらなかった。「税」に続いたのが「裏金」だ。何と政権中央を占める安倍派は総崩れ。最大派閥の安倍派が消滅する可能性も現実味を帯びてきた。安倍派に二階派も加わり、閣僚も総取っ替え状態だ。岸田内閣支持率は20%を割った。岸田を筆頭に内閣の体を成していない。それでも、岸田に代わると手を挙げる政治家は出てこない。今年の漢字は「裏」か「無」とするべきだった。