異次元の少子化対策3.6兆円は無駄金

政府がこども未来戦略会議で、異次元の少子化対策として、2026年度までに年3.6兆円を予算化すると公表した。施策面で、子どもが3人以上の多子世帯の大学授業料を25年度から無償化するという。しかし、岸田の異次元少子化対策には、多くの根本的な問題が有り過ぎる。それが財源の確保とアンマッチな施策なのだから、開いた口が塞がらない。財源として、公的医療保険に上乗せして徴収する支援金で1兆円、既定予算の活用で1.5兆円、歳出削減で1.1兆円を確保する計画だという。でも医療保険への上乗せは、増税隠しの邪道とも言える。更に肝心の3人目の大学授業料無償化は、全く少子化対策になっていない。3人の子どもがいる世帯は1割しかない。子どもの数で言うなら、5割を占める1人世帯を対象にすべきものだ。更に言えば、これも少子化の根本的な対策にはなっていない。少子化の問題は、少子化ではなく少母化なのだ。通常に結婚し母になった人の子どもを産む数は昔から変わっていない。でも、結婚もせず、または結婚をしても子どもを産まない人が増えているのだ。少子化対策を行なうのであれば、少母化に対策を集中すべきだ。しかし、今更少子化対策をしても、時既に遅し。少子化は誰にも止められない。政府に出来ることは、少母化対策か、または少子化時代に対応すべき策を捻出することしか残っていないと思う。岸田政権には、少子化を止めることは全く期待出来ない。残念。