「歩く肺炎」への警戒が強まっている。北京など中国北部の複数の省では10月半ば以降、インフルエンザによく似た疾患が急激に増えている。抗生物質が効かないのが特徴だ。その後、韓国では入院患者が1ヶ月で2倍に増え、8割が子どもだ。米国とEUでも感染者数が増えているという。日本は年末から流行するのではと警戒されている。この肺炎は、マイコプラズマという細菌による感染症で、1年を通してかかる病気とのこと。症状は、37~38℃の発熱、軽い咳、喉の痛み、倦怠感などがあり、症状が悪化すると激しい咳が約4週間ほど続く。感染者の約8割が14歳以下の子どもだ。感染から発症までに2~3週間と潜伏期間が長く、症状が軽く、出歩くことで人にうつしてしまうということから「歩く肺炎」と呼ばれている。主な感染経路は飛沫感染と接触感染。抗原キットで検査できるが、発症した直後でないと陽性反応が出ないので、診断が難しい。新型コロナウイルスに続き、発生元はまた中国だ。中国では抗生物質が効かないマイコプラズマ菌が増えているという。中国は「今まであった既存のウイルスなどで問題がない」と説明しているが、悪しき前例がある。新型コロナウイルスの初期並みの警戒が必要だろう。
コメントをお書きください