な~んちゃって貫工法

関西万博の尽きるともない追加予算に批判が集まっている。そればかりではない。万博の象徴とも言える巨大な木造リングにも批判が集中している。木造リングの触れ込みは、日本の伝統技術である釘を一切使わない貫工法で、かつ清水寺の舞台を凌ぐ世界最大級の木造建築物とのことだった。ところが、衆院予算委員会の野党の質問で、釘もボルトも使っていることがバレてしまった。いわば、な~んちゃって貫工法なのだ。それでも、横山大阪市長も吉村大阪府知事も、リングに一部で釘やボルトを使っていても、工法自体は釘を使わないから貫工法だと主張している。釘を使わないと言っていたアピールポイントは、一体何だったのだろう。日本の伝統工法をアピールするほど、海外からの来場者から失笑が漏れることになる。建設費は約344億円。万博が閉幕すると解体され木くずとして売り払われることになっている。壮大な無駄遣いの塊だ。止めるなら「いまでしょ!」