当てにならない地震発生確率

首都直下地震と東南海地震が日本を壊滅状態に陥れるのではないかと恐れられている。地震の発生メカニズムは少しずつ解明されつつあるが、問題は発生確率の精度だ。このブログ「東南海地震の発生確率は70~80%か20%か」にも書いたが、発生確率は前提条件次第でコロコロ変わる。因みに、地震対策をする自治体は70~80%を採用しているが、地震学者は20%としている。地震の発生確率は、本質的に不確実な自然現象を統計的に評価したもの。過去に何年周期で起きているから、次回は何年後頃に何%の確率で起きるかもしれない、という程度のものだ。因みに、阪神大震災の地震発生確率は発生直前で、0.02~8%だったし、2016年の熊本地震の場合は0~0.9%だったのだ。地震発生確率が低ければ発生しないというものではない。日本は火山列島の上にある。地震の巣窟の上にあるのだ。いつ何時大地震が起きようが、常に身の安全確保と減災対策をし続けなければならない運命を背負っている。