季節外れのインフルエンザ

インフルエンザが全国的に流行しているという。我が家にも例年より早く市役所から「インフルエンザ予防接種のご案内」が届いた。小中学校では学級閉鎖が相次いでいるという。今の時期にインフルエンザが流行るのは異常だ。振り返ってみると、この3年間は新型コロナの感染対策のためかインフルエンザの感染者はほぼゼロで推移していた。でも昨冬から流行りだし、一定数の患者がずっといる状況とのこと。インフルエンザの流行は、医療機関の定点観測で1医療機関あたりの患者数を基準値としている。1人を超えれば流行期とされ、10人以上で注意報、30人以上で警報レベルとなる。現在は10人をはるかに超えている。「新型コロナが5類に引き下げられたため、感染症対策が緩んだことが原因」という見方もあるし「数年間インフルエンザの流行が無かったことで免疫や抗体が低下し、罹患しやすくなっている可能性もある」との見方もある。でも、5類に引き下げられたのは5月だから、昨冬から流行っている説明には当を得ていない。一方免疫や抗体の低下説は的を射ているようには感じるが、では何故昨冬から流行りだしたの解にはなっていない。新型コロナもインフルエンザもウイルスだ。ウイルスは環境に順応して変異する。ウイルスの環境を変えないことこそ、やり過ごす最適な手段に思えてならない。嵐が通り過ぎるのを待つことこそ人類の知恵なのかもしれない。