ヘリテージアラート:外苑再開発の撤回

明治神宮外苑の再開発事業に対し、国際記念物遺跡会議ICOMOSがヘリテージアラートを出して計画撤回を求めたとのこと。ICOMOSはユネスコの諮問機関で、世界の歴史的な記念物・文化遺産および遺跡の保存に関わる専門家の国際的な非政府組織だ。ヘリテージアラートには法的拘束力や罰則規定はないが、危機的状況にある文化遺産を守る目的で出されるのだ。ICOMOSは「明治神宮外苑は世界の都市公園の歴史の中でも傑出した優れた文化遺産だ。再開発に際し国民や関係者との協議がなく強く警告する。事業者には再開発の即時撤回を求める。事業を認可した都には環境影響評価に根本的な欠陥があり都市計画決定の見直しを求める。更に日本政府に対しても協力を求める」と公表した。日本の文化遺産を破壊する3つの要因がある。1つは「樹木3000本伐採など屁の河童」に書いたように三井不動産の傲慢さで、もう1つは「景観と自然を破壊する小池都知事」に書いたように小池都知事の狂気だ。更に1つは日本政府の無関心さだ。ICOMOSのヘリテージアラートは的を射ている。明治神宮外苑の再開発が撤回されることを願ってやまない。