核兵器禁止に向けて

78年目となる広島原爆記念日を迎えた。広島では約14万人が原爆の犠牲となり、その3日後長崎では7万4,000人が亡くなった。岸田首相は「核なき世界の実現に努力する」と述べた。しかし、日本は核兵器の保有・使用を全面禁止する核兵器禁止条約の締約国会議に加わらず、オブザーバーとしても参加していない。誰が見ても、日本政府は核保有を支持しているように映る。政府は、核保有国と非核保有国の間を取り持ち非核化に導くのだと主張しているが、屁理屈に過ぎない。政府の本音は、日本は米国の原爆で守られているから、米国に忖度しているということだろう。では、実際に核抑止力は有るのだろうか。ロシアは窮地になれば核を使用すると言っている。北朝鮮もいつ何時核を発射するか分からない。米国は日本国内の米軍基地が核攻撃されたら反撃するが、基地以外であれば反撃などしないのだ。つまり、日本には核抑止力など存在しないのだ。政府は早急に方針を変えて、核兵器禁止条約の締約国会議に参加し、主導すべきだと思う。日経の春秋に「米国は日本に49発の原爆を落とした」とある。本物は広島と長崎の2発で、47発は投下練習用の模擬原爆だったとのこと。背筋が凍り付いた。