日本にも存在する東西の壁

日本にも「東西の壁」が存在するという。場所は米海軍厚木基地の南。広さ30ヘクタールを超す大公園の中央に「東西の壁」がある。壁を隔てて、大和ゆとりの森と綾瀬スポーツ公園がある。大和ゆとりの森は、その名の通り大和市に属し、綾瀬スポーツ公園は綾瀬市に属している。両公園の境は長さ約700m。植栽とフェンスで分断されている。フェンスは前大和市長時代の2015年に「両市の管理区分を明確にするため」に設置されたとのこと。市民は不便さを訴えている。大和市長が代わり、フェンス撤去に前向きな姿勢を示しているという。市長は市民からフェンスの設置目的を尋ねられると言葉に詰まり「綾瀬市と大和市が、いろいろありましてね」とお茶を濁したという。その「いろいろ」については言及しなかった。綾瀬市と大和市が仲が悪いのは間違いない。結局、縦割り行政の弊害なのだ。行政の意地が市民に不便をかけているのだ。長野市の公園廃止のような判断ミスに陥らなければ良いのだが。何処の行政も、市民ファーストとは程遠いようだ。