中島聡さんの主張を静かにじっくりと聴くべし

中島聡さんをご存じだろうか。あのWindows95を設計した人物だ。デジタル・エンジニアの神的存在だ。その人が河野デジタル相と対談し、総理大臣候補としての河野氏への提案を考えているアイディアを披露したという。MAG2NEWSの「AIでも半導体でもない。世界的エンジニアが日本再生のために投資すべきと提案する5つの産業分野」に、その一部が公開されている。これは中島聡さんの有料ブログ「週刊 Life is beautiful」から抜粋したものだ。生憎自分はこのブログを購読していない。だから全容は分からない。でも、良いこと言っている。一部だけだが、紹介しようと思う。題は「私が考える日本再生計画」だ。今やるべきは「社会のニーズ」を解決する産業を育てることだと断言している。1つは、日本の教育改革であり、理科系人材の育成。日本の大学は、研究機関でも職業訓練校でもない。単なる「受験の時点で優秀な生徒を集めて就職まで預かっておく」だけの付加価値の低いものに成り下がっている。ソフトウェア・エンジニアを中心に、即戦力のエンジニアたちを5年間で育成する全寮制の高専を日本各地に作り、受験勉強から解放すると同時に、世界に通用する即戦力のエンジニアを大量に育成することが肝要。2つめは、少子高齢化に伴って起こるさまざまな問題を「社会のニーズ」と捉え、そのニーズを解決する産業を育てること。政府は半導体に力を入れているが、半導体製造ではなく、その応用に特化すべき。それが価値を生むと説く。今日本に必要なのは、革新的なリーダーだ。河野が中島さんに学んで実行すれば、日本の未来は拓かれてくるはず。中島聡さんの主張を静かにじっくりと聴くべし。