株価が高値を更新し続けている

日経平均株価が高値を更新し続けている。今や1989年12月28日のバブル期最高値38,915円をも更新するかもしれないと言われている。連日の更新は海外投資家の6週連続の買い越しによるもの。確かに潮目は変わりつつあるようだ。要因はいくつかある。1つは、30年も続いたデフレから脱却しインフレが起き始めたこと。物価が上がり賃金も緩やかに上昇し始めた。1つは、経済安全保障をめぐり世界規模でサプライチェーンの再編が起きている。中国経済がリセッションに入り、今後企業の製造拠点が日本に戻ってくる可能性がある。1つは、日本取引所グループJPXの山道CEOがグループの指針を大幅に転換し、企業価値の向上、株主還元、資本コスト意識の改善を促すため株価純資産倍率PBR重視を打ち出した。PBRは、大まかに言うと日本が1倍、欧州が2倍、米国が3倍だ。日本企業が資本効率を重視すれば未来は明るい。更に1つは、ウォーレン・バフェットが日本株買いを始めたことで、海外投資家が気安く日本株を買い易くなった。何処を見ても、日本株が大ジャンプするベースは揃っている。だが、問題は岸田だ。岸田が増税を言い出せば、一挙に熱は冷めることになる。岸田は何もせずジッとしていろ。岸田の何もしないことが日本経済を再浮上させることになるはずなのだから。