世にも不思議な統合物語

日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが経営統合することで基本合意したと発表した。日野自動車はトヨタの傘下で、三菱ふそうトラック・バスは独ダイムラートラックの傘下だ。日野自動車はデータ改ざんの名門で、国交省から型式指定の取消し処分を受け、未だにトラックを製造出来ない状況にある。一方の三菱ふそうトラック・バスは、大規模なリコール隠し事件を起しただけでなく、トラックの大型タイヤ脱落事故を起こし、世間に恐怖を与えた過去がある。しかも、両社に共通するのは、会社絡みの犯罪であったことだ。改ざん・リコール隠しが社風だったのだ。その2社が経営統合するというのだから驚いた。敵の敵は味方という諺がある。ひょっとすると、トヨタとダイムラートラックのトップは、改ざんには改ざんを持ってすれば、改ざん無しとでも考えたのかもしれない。まッそんなことは無いだろうが、両者間で騙しあいが始まるのは、見に見えている。さて、どんなトラックが生まれるのやら。