上司は余った時間を何に使うべきか

このテレビCMを見ると、いつも???と思う。反町隆史が上司役で出て来るアリナミンのCMだ。部下達が忙しく働いている。猫の手も借りたいくらいだ。そこへ、上司の反町が登場し「何か手伝おうか?」と声を掛けるというCM。恐らく、CM制作者の狙いは「上司の反町はアリナミンを常用しているので、スタミナがあり、時間を持て余すほど自分の仕事をバリバリと熟すので、余った時間で部下の仕事もする余裕が生まれるのだ」とでも言いたいのだろう。スタミナがあるのは良い。でも「上司が部下の仕事を手伝う」ことに違和感を覚えるのだ。一見、部下思いの上司に見える。だが、上司の仕事って何だろうと考えてしまう。自分は現役の時、自分の仕事とは、半分は自分の役職を果たすことであり、あとの半分は上司の目線で仕事をすることだと信じ、実行してきた。その方が自分も部下も成長するからだ。もし、自分がCM制作者であれば、余った時間は上司への進言に使うCMを作る。果たして武田薬品はこのCMに満足しているのだろうか。