カミサンの母親が今朝亡くなった。あと11日生きれば99歳を迎えるほど長生きだった。我が家は完全独立性の二世帯住宅で、母親は3年前まで何の助けも無く自立した生活を送っていた。でも、そろそろしんどくなってきたと言い、自ら介護施設に移ることを決意した。当初は、介護施設と我が家を往き来するはずだった。ところが、あのコロナ禍だ。介護施設は外部と遮断された。「健康は足元から」という信念で、施設の中でも「1日3,000歩」を日課にしていた。だが、昨年から肺に水が溜まり酸素チューブの生活になった。部屋に引き籠もりがちになり日課は途絶えた。ゴールデンウィークの4月29日に訪問した時は、椅子に座ってテレビを観ていた。持参した好物の鰻が最後の食事となり、それ以降は殆ど水だけの生活になった。この2週間は、子ども2人、孫3人と連れ合い、ひ孫6人が入れ替わり立ち替わり訪れた。母親は未だにボケず、思い出話にふけっていた。しかし、日に日に体力は衰退していった。そして今日を迎えた。何の苦しみも無く穏やかな顔をしていた。まさに大往生だ。戦後を生き抜き、健康を第一に考え、時代の変化にも順応した「信念の人」であった。合掌。
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