「サル」と「うな丼」

サルはうな丼が好きだとか、うな丼を食ったという類いの話ではない。立憲民主党の小西参院議員が参院憲法審査会幹事会で、毎週開催される衆院憲法審のメンバーをサル呼ばわりしたことで非難を浴び、参院憲法審査会の野党筆頭幹事を更迭された。今度は、参院本会議で宮口参院議員が「うな丼大臣の即刻更迭」を求めた。うな丼大臣とは、国家公安委員長と防災担当大臣を兼務する谷大臣のこと。岸田首相が和歌山で襲撃された時、谷は高知の四万十町のうなぎ店で昼食をとる直前に事件の報告を受けた。谷は後日の自民党のパーティーで「うな丼はしっかり食べさせていただきました」と語ったという。広島サミットの警備責任者であり、危機感も緊張感も感じない谷に要人警護・警備の責任を担わせてよいのか、と宮口は迫ったのだ。国民は、谷の危機感や緊張感の有無よりも、宮口の「うな丼」への拘りを感じてしまったようだ。「うな丼」などに拘らなければ、谷の更迭に繋がったかもしれない。いずれにしても、政治的に機能していない。立憲民主党は終わったと見える。