DX化を図るしか道は無い

富士通がついにメインフレーム事業からの撤退を発表し、それを利用している企業に激震が走っている。メインフレームとは、大型汎用コンピューターで、メーカー独自方式のハードに独自基本ソフトウエア、独自業務アプリケーションを積んだシステムのことだ。富士通はメインフレームの生産を2030年で終了し、サポートも2035年で終えるという。メインフレームは、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムの代表格といえる。現状のシステムの構造が複雑化し過ぎて、自社が使っている現在のシステムの構造が把握できない企業も多い。現状のシステムを丸ごと乗り換えるには複雑過ぎて非現実的だ。そうかと言って、ほいきたオープン化という訳にもいかない。恐らく多くの企業は、サポート切れのガンタレ・システムを使い続けることになるに違いない。自分が勤めていた会社は20年前にSAPを導入した。経営状況を即座にデータ化出来るので便利だが、そのSAPも2025年にサポートが終了する。しかも代替が無い。企業にとって青天の霹靂だが、これを契機に仕事のやり方を見直し一気にDX化を図るしか道は無い。