微生物と共に生きていく時代

NHKスペシャル「超・進化論」が面白い。特に微生物。微生物が作った菌糸と木くずを集めて作ったブロックを加熱することで、軽いのにコンクリートよりも堅く、断熱性も高い材料が得られるとのこと。また、微生物がわずか3日で作ったタンパク質は、肉やチーズにそっくりの食感や栄養を再現出来るという。これらの研究は宇宙での利用が考えられているという。クロストリジウム・ノビィという微生物は、酸素がない場所で生きている。固形がんの内部は血管がなく酸素が無い。通常の抗がん剤は内部に侵入出来ないが、この微生物を使えば、がんを狙い撃ち出来るという。ヒトの身体には1000種類100兆の微生物がぎっしりと棲み着いている。身近な微生物はピロリ菌だ。ピロリ菌は胃がんの元凶と言われている。自分も40代にピロリ菌を無くす施術を受けたことがある。ところが、最近の研究によるとピロリ菌には、胃食道逆流症や食道腺がん、アレルギー、喘息などを抑える働きがあることが分かったという。これからは、ヒトは微生物と共に生きていく時代になりそうだ。