トランプ前大統領がニューヨーク州の大陪審で起訴相当の票決を受け、検察に出頭し、裁判所に出廷した。米大統領経験者の起訴は初めてのこと。トランプが大統領を辞任した当時、すぐにでも逮捕されるだろうと言われていた。何故今になってなのだろう。大陪審が公開した起訴事実に関する文書によると、2016年の大統領選で自身に不利となる情報を改ざんし、第1級事業記録改ざん罪に当たると認定した。しかし、この件は連邦検察と連邦選挙委員会が立件できないと断念した経緯がある。大陪審は市民から選ばれた陪審員の多数決で決まる。反トランプ派の多いニューヨークだから起訴に持ち込めたのかもしれない。この先は極めて不透明だ。起訴された罪状は34件だが、トランプは全ての罪状を否認したとのこと。現在は34件の内訳は分からない。裁判が始まれば公開されることになる。トランプのかつての顧問弁護士は、選挙法違反罪などを認める司法取引に応じ、禁錮3年の実刑判決を受けた。現在は検察当局に協力する考えだという。一方トランプは、検察による政治的迫害だと訴えている。トランプの起訴は、少なくとも大統領選の妨げになる。片やバイデン側も多くの火種を抱えている。もし、トランプが大統領に返り咲けば、今度はバイデンの火種が発火することになる。米国大統領も地に落ちたものだと思う。いや、歴代の大統領も地に落ちていた。
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