岡田の求愛と玉木の拒絶

立憲民主党の岡田幹事長が党大会で「政権交代可能な政治をつくり出すことができるのは立民だけだ。働く人々を代表する政党は一つで十分。分裂はよくない」と、国民民主党と合流する必要性を訴えた。両党とも、民主党が源流で、連合の支援を受けている。でも、今の立憲民主党は共産党寄りで、国民民主党は自民党寄り。まるで水と油の関係だ。当然玉木国民民主党代表は岡田の提案を一蹴した。NHK世論調査による政党支持率は、自民39%、立民6%、維新3%、公明3%、共産3%、国民1%、その他2%、特になし37%。岡田が言うように立民と国民が合流したところで7%にしかならない。政権交代可能な政党を作るにはほど遠い。岡田は井の中の蛙なのだろう。立民と国民の支持率が低いのは、民主党政権の失敗にある。自民対民主の二大政党では、現実での乖離が有り過ぎ、国民は付いていけなかったのだ。現実論で言えば、自民に近い政党が出来れば、二大政党制の見込みはある。そのためには、国民のように自民に近づいて、まずは大きな自民を作り上げることだ。そして大きくなり過ぎれば分裂する。その姿こそが最も近い二大政党の誕生だ。岡田の動きは正反対。益々二大政党制を遠ざけている。