マスコミには道理や倫理など存在しない(2)

岸田首相がウクライナ電撃訪問を断念したようだ。理由は、1月22日付読売新聞のスクープ記事「首相、キーウ訪問検討―ゼレンスキー氏会談へ…戦況見極め最終判断」だ。記事の内容は「岸田首相はウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行う方向で極秘裏に本格的な検討に入った。2月中の訪問を目指しており、戦況を見極めた上で最終判断する。G7議長国として、ウクライナの支援継続を主導していく意向を表明するとともに、ロシアによる侵略を非難する共同文書を発表したい考えだ。複数の日本政府関係者が明らかにした。隣国ポーランドを経由する形で、陸路でウクライナに入る行程が有力となっている。キーウ訪問のほか、ロシアの攻撃を受けた他の地域を視察する案も浮上している」。事前に情報が漏れれば、首相の命も危うくなる。恐らく複数の日本政府関係者はオフレコで情報を流したに違いない。それなのに読売は首相の命よりもスクープを優先したということだ。もっとも岸田のウクライナ訪問の目的は邪道だから、断念しても問題は生じないはずだ。またまたマスコミには道理や倫理など存在しないことが明白になった。