「安倍晋三回顧録:中央公論新社」が発売される。既に亡くなった人が今、回顧録を出すのは変だと思っていたら、生前にインタビューを受け本としては完成していたが、あまりにも機微に触れるとして安倍元首相が刊行を見送った経緯があるとのこと。通常回顧録はほとぼりが冷めた10年後くらいに刊行するものだが、内容は兎も角、忘れ去られる前に刊行するのは生々しくて、タイムリーとも言えそうだ。ところが、自民党内では、刊行とは関係なく、今でも安倍元首相の亡霊が蠢いているとのこと。安倍はLGBT法案について「これは闘争だ。絶対に通すな」とハッパをかけていたという。伝統的家族観を重んじる日本会議のシンパであり旧統一教会とも深い繋がりがあるので、その古い価値観を破壊しかねない法案には反対という訳だ。岸田がLGBT法案に苦労しているのも、抵抗勢力は安倍の亡霊に支配されている安倍派の存在だ。防衛増税についても、安倍が国債で良いと言ったからとして、国債と言い続けているのも安倍派だ。安倍派は未だに乳離れ出来ない赤子の集団のように映る。
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