日本最古の共産党の行く末

日本共産党にさざ波が立っている。共産党といえば、党創立100周年を迎えた日本最古の政党で、20年以上も志位委員長がトップを務めている。でも、党首公選が行われてきた訳ではない。党規約では、2~3年に1回開く党大会で代議員の選挙により200人の中央委員を選出し、中央委員の中から委員長ら幹部を決めることになっている。一方、中国では習近平がコロナ対策で失敗し、国民の支持を失ったが、中央委員を固めることで不動の地位を築いた。まるで中国の国家主席を選ぶ方法とソックリだ。そこで、このシステムに異議を唱えた党員が現れた。かつて党の安保外交部長を務めた党員だ。党員は「国民の常識からかけ離れていると言わざるを得ない」更に「全党員の党首公選を行い、ヒラ党員も立候補できる仕組みにすべき」と訴えた。ところが、志位は「民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決めると定めている規約と綱領から逸脱している」と一蹴した。民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決めれば良いのか。それならば、公選制にすべきだ。従って党員の言い分が正しいと思う。今の日本共産党は完璧なヒエラルキー構造になっている。委員長をはじめ幹部は貴族そのもの。まずは、この構造を打破することこそ、新生共産党の道だと思う。でも、その前に「共産」の看板を降ろすべきだと思う。