高齢者を犠牲にする全国旅行支援

年末年始に中断していた政府の観光活性化策「全国旅行支援」が今日から再開された。割引上限額は、交通と宿泊がセットの商品の場合5000円、宿泊のみか日帰りの場合は3000円。飲食やお土産を買う際に使える地域クーポンは、平日2000円分、休日1000円分がもらえる。同支援は、都道府県に割り振られた予算がなくなり次第、順次終了。3月末ごろがメドとされている。経済効果はあるのだろう。しかし、今は連日死者過去最大を記録してる。死者の8割は65歳以上の老人だ。新規陽性者数は中国を除いて世界一。このような状況下で政府が「全国旅行支援」を行なうのは適切なのだろうか。旅行に浮かれているのは、賤しく端金に釣られて、老人死亡を省みない輩だけだ。でも、政府は何故今全国旅行支援を再開したのだろう。政府は経済を最優先し、高齢者や基礎疾患を持つ人が犠牲になるのは仕方ないと判断したためと解釈出来る。そうであるならば、政府は「高齢者を犠牲にして旅に出よう」と宣伝すべきだ。これでは誰も旅に出なくなる。それ程までに、この時期の「全国旅行支援」は間違っているということだ。