中国の白紙革命

遂に中国国民が習近平のゼロコロナ政策にNOの狼煙を上げた。コロナ対策で長期間封鎖された新疆ウルムチのマンション火災で、封鎖のため消防車も近寄れず、逃げ遅れて10人が亡くなった。習近平はこの死亡火災事故を見て見ぬ振りをし、逆に地震で被災したソロモン諸島に見舞いの電報を打った行為で人々の怒りを一層恐らせ、大規模なデモの火種になった。更に、ワールド杯放送で世界中の人がマスクしないことを知り、習近平のゼロコロナ政策批判に火が点いた。それが白紙を掲げるデモとなった。中国では、政府を直接批判すれば即捕まってしまう。文字には書かないが批判の白紙を掲げるとは、上手いことを考えたものだと思う。だから、当局は白紙デモを直接言及しないが、取り締まりを強化した。そして、実際デモすら出来ないことになった。民主化を求める中国国民にとって、今が天王山だと思う。当局は一旦は軟化する。デモを鎮静化するための常套手段だ。浙江省政府は「人民が第一であり、コロナ対策が第一ではない」と題した文書を発表した。新型コロナウイルス対策を率いる孫春蘭副首相も「中国の防疫対策は新たな局面、新たな任務を迎えた」との見解を示した。でも、これで習近平のゼロコロナ政策が変わるだろうか。自分は、これは単なるガス抜きだと思っている。頑張れ白紙革命。天安門に続け。