規格外の日ハム新球場の行方

来年3月から北海道日本ハムファイターズの本拠地として開業する新球場「エスコンフィールド北海道」のグラウンドのサイズが問題になっているという。日本野球機構NPBの公認野球規則では、本塁からバックネットのフェンスの距離は18mが必要と規定されているが、新球場は15mしかなく3m足りない。日本の公認野球規則は、米国の「オフィシャル・ベースボール・ルール」を参考に作られている。オフィシャル・ベースボール・ルールでは、距離18mを「必要」ではなく「好ましい」としている。新球場のデザインは、MLBテキサスレンジャーズの新球場を手掛けたHKSが行なった。この新球場も13mしかない。距離を短くする傾向にあるのは、臨場感を出すためだ。観客にとっては短い方が良いのだ。野球場の形状は、公認野球規則ありきで決めるものではない。野球を楽しめることが優先されるべきだと思う。正直言って、何故他球団がクレームをつけるのかが良く分からない。公認野球規則を改訂し「必要」を「好ましい」に替えれば済む程度の話なのに。新球場を18mに改修するのは本末転倒だと思う。