景観は残してほしい

神宮外苑のイチョウ並木が色づいている。日本を代表するイチョウ並木のビスタ景だ。連日人が押し寄せている。中には車道に出て写真を撮る人も多い。そのため警察が出動し、車道に入らぬよう注意する様子がテレビ報道されている。何か違和感を覚える。日本を代表するイチョウ並木のビスタ景を観たいと思うのは人情だ。当然インスタ映えする景色を撮りたいと願うのは当たり前だ。それを制止する警官に違和感を覚えるのだ。イチョウ並木の色づきは、たったの2週間程度だ。その間、車を止め歩行者天国にすれば、多くの人が景観を楽しめる。何故臨機応変に歩行者天国に出来ないのかと思う。一方で、神宮外苑の再開発計画が進んでいる。神宮外苑は明治神宮の所有地だ。三井不動産と組んで、当初イチョウ並木を伐採する計画が進んでいた。いくら何でもと、反対の声が挙り、イチョウ並木は保全されることになったらしい。イチョウ並木に多くの人が集まったり、車道に出て写真を撮るのは、イチョウ並木を伐採しないでという主張の表れではないだろうか。景観は残してほしいものだ。