一線を越えたプーチン

ロシア軍が、首都キーウを含むウクライナ全土に80発以上のミサイル攻撃や空爆を行い、100人超が死傷した。プーチンは、クリミア大橋爆破に対する報復だと主張した。最早、侵攻ではなく戦争だ。しかも、戦争犯罪だ。プーチンは断罪されるべきだと思う。しかし、ウクライナの見方は色々ある。日本では、ウクライナは西側諸国の一員と報道され認識しているが、それがそうとも言えないようだ。ウクライナはソ連崩壊後の30年間、政党政治が成立せず、大統領の独裁体制がとられてきた。そして2014年に親ロシア派の大統領を追放したマイダン革命が起きた。そして今はロシア帝国時代から存在したガリツィア地方の神話を正統としているが、ドンバス地方とガリツィア地方は今も対立している。そのドンバス地方をロシアに組み込もうとしているのがプーチンだ。プーチンにもプーチンとしての理屈はあるのだ。しかし、プーチンは、ウクライナ全土に空爆という一線を越えた。もし更に原爆でも落とすなら人類の敵として極刑が待っているはずだ。