100年安心改革の今

「100年安心」を謳った2004年の小泉年金改革は、完全に失敗だったことが分かった。小泉改革のマクロ経済スライドは、経済が成長する前提で少しずつ年金を減らす仕組みだったが、日本経済は成長せず賃金も伸びなかったからだ。だから年金制度は限界を迎えている。そこで、岸田政権が年金ルールを変更すると言い出した。何と、厚生年金の財源を国民年金に回すと言うのだ。しかも、この方が殆どの受給者の年金収入が増えると言う。でも、トータルの年金額が変わらないのに、そのような事が起きるはずがない。年金計算は複雑だ。前提を変えれば、如何様にも説明出来る。厚労省は数字を駆使して、蟻の穴一点を見つけたに過ぎない。元々、そんな魔法は無いのだ。しかし、岸田はマジで年金ルールを変えようとしているようだ。岸田には「聞く力」しかなく、実行力が伴わないことは誰でも知っている。年金ルール変更も、聞く力に留めて、今まで通りスルーしてほしいと願う。本来我々国民が岸田に求めていたことは、抜本的な改革なのだ。岸田が小手先を振るえば振るうほど、日本社会は奈落の底へと落ちていくような気がする。動くな岸田!