支持率が追いついてきた

岸田政権の支持率が36%と急降下している。前政権が交代したのは、菅前首相の説明能力の欠陥に国民が不信感を抱いたからだ。菅に較べ岸田の方が口が滑らかだ。それだけの理由で、支持率は50%以上を維持してきた。ところが、参院選で大勝した後の電撃的な組閣で躓いた。脱旧統一教会と銘打ったことが災いした。スクリーニングをかけ、旧統一教会と関係があったと申告した7人を外した。一見クリーンな内閣になったように見えた。ところが、組閣が決まると「実は旧統一教会と関係があることが判明した」という者が7人も現れた。その「実は」が更に広がっている。今では、旧統一教会と接点があったことを認めている議員が、閣僚8人、副大臣11人、政務官12人、計31人もいる。この3つの役職は全員で73人だから、およそ半数が旧統一教会と接点がある。まさに、脱旧統一教会ではなく、旧統一教会一色なのだ。これはこれで問題だが、最大の問題は、岸田が何のコメントも出さないし、アクションもしないことだ。「岸田内閣は何もしない」ことに、漸く支持率が追いついてきたようだ。