海底のミステリーサークル

日経夕刊の記事「フグの愛の巣、立体映像に」に載っていた写真が目に留まった。まるでふぐ刺しの「てっさ」とソックリだ。千葉県立中央博物館の研究チームが、アマミホシゾラフグが海底に作る巨大な産卵巣を初めて立体映像にしたとのニュース。アマミホシゾラフグは、奄美大島近海などに生息する体長約10cmの小魚だが、直径約2mの精巧な「てっさ」状の産卵巣を作る。この巨大建築はメスにアピールするための産卵巣で、オスが休むことなく1週間もかけて作るという。メスに「モテる」産卵巣をつくったオスには順番待ちができるほどだというから、自然は神秘に包まれている。自分は毎年高齢の義母と「てっさ」を食べることが恒例になっている。それで写真を見て、咄嗟に「てっさ」かと見間違えたようだ。それにしても、ふぐの産卵巣とふぐ刺しの「てっさ」が同じ形とは、驚いた。ひょっとすると「てっさ」の形状には、ふぐの意思が働いているのかもしれない。