何故「こども庁」が「こども家庭庁」に

「こども家庭庁」の設置関連法案が可決され、2023年4月に設置されることになった。日本でのこども関連の所管は、文科省、厚労省、内閣府に分割されていて、まさに縦割り行政そのものだ。その弊害を無くすため統合しようとするのだから目的そのものは正しいと思う。ただ問題は経緯だ。当初「こども庁」が検討された。いじめやネグレクトに焦点が当てられ、家庭からこどもを守るのが目的だった。だから名称を、こども「家庭」庁ではなく、家庭を切り離し「こども庁」に拘ったのだ。ところが、自民党の分科会で座長を務めた加藤勝信・前官房長官が唐突に「子どもは家庭を基盤に成長する。こどもまんなか政策を表現しつつ、こども家庭庁とさせてほしい」と発言し、急遽「こども家庭庁」への変更が決まったのだ。ところが、旧統一教会の国際勝共連合のHPに「心有る議員・有識者の尽力によって、子ども政策を一元化するために新しく作る組織の名称が(こども庁)から(こども家庭庁)になりました」の文言が載ったのだ。平たく見れば、旧統一教会が加藤勝信・前官房長官を使って名称変更を実現させたと言える。これ程までに、旧統一教会は日本の政治を陰で動かしているのだ。しかし、自民内部から旧統一教会排除の声は挙がらない。根は相当深い。