ウクライナ侵攻の影響

宮家内閣官房参与がロシアのウクライナ侵攻について「最初の4日間で、ウクライナは悲劇の主人公となり、ゼレンスキー大統領は英雄となり、ロシアの名声は地に落ち、プーチン大統領は悪の権化と化した」と言っている。恐らくプーチン以外は、現状をそう認識しているはずだ。早く終結するのを願うばかりだ。ウクライナ侵攻についてプーチンの背中を押した輩がいたように思う。バイデン米大統領は「あと数日でロシアは侵攻する」と無責任に焚きつけた。中間選挙を戦うには支持率の回復が必須だ。戦争が起きれば、米国の軍需産業が息を吹き返し、エネルギー価格も高騰し国内産業が喜ぶので支持率の回復が望めるからだ。また、終結後はどうなるのだろう。ロシアはSWIFTから除外されても、中国の人民元を基軸としたCIPSに乗り換えるはずだ。CIPSには100カ国以上が加盟している。やがて中国はCIPSに加盟しない国とは国際取引をしないと宣言し、SWIFTからCIPSへの切り替えを強要するかもしれない。ウクライナ侵攻は、結果として国際通貨の主役がドルから元に移行する効果をもたらすかもしれない。