止めとけ!札幌冬季五輪誘致

北京冬季五輪を見て、今後冬季五輪を誘致しようとする都市があるのだろうか。2030年冬季五輪誘致に、手を挙げようとしているのは、札幌、バンクーバー、ソルトレイクシティ、バルセロナ&ピレネー、リヴィヴだ。バンクーバーは2010年に、ソルトレイクシティは2002年に開催しているので市民の関心は薄いという。ピレネーは予算不足で、ウクライナのリヴィヴはロシア侵攻で五輪どころではない。結局、札幌以外は誘致活動から降りると見られている。実際、昨年末にIOCと札幌が水面下で協議していたことが報道された。今年後半に候補地が一本化される予定だが、事実上札幌に内定が決まっていると見られている。「少ない予算で五輪を」というのはウソだ。東京五輪では、当初予算は7340億円だったが、3兆円以上かかったと言われている。長野五輪では、長野市が694億円の市債を返すのに約20年もかかった。五輪費用は、IOCの意のままに使われ、開催都市はカネは出しても口は出せないのだ。札幌市の財政は地方交付税交付金と市債発行がなければやっていけない状況にある。ロンドン五輪でインバウンド効果は無いことが立証されている。どう考えても、札幌の五輪誘致は愚行としか言い様がない。