成人式あれこれ

成人式の変遷には驚かされるものがある。昔は1月15日が成人の日だった。ハッピーマンデー制度の導入により、2000年から1月第2週月曜日に移動した。成人の対象は、以前は成人の日までに20歳を迎えた者だったが、現在は学齢方式で3月生まれも含まれることになった。更に、今年は民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられるので、対象を18歳とする自治体も出てきそうだ。去年に続き今年もコロナなので、式典をゴールデンウィークや夏休みに移す自治体も多いようだ。2000年を境に式典が荒れ出したように思う。今では毎年、荒れる成人式の放映が恒例になっている。荒れているのは対象者の1%にも満たない。恐らくPPMオーダーだろう。でも、毎年マスコミが面白可笑しく報道する。来年の式典を待っている荒れる予備軍は、来年は俺たちの番だとでも思っているのだろう。結局マスコミが荒れた成人式を増長させているのだ。東日本大震災直後の成人式は、被災者となった成人たちが、立派な成人式を行なった。マスコミも報道し、多くの人が若人の力に期待を寄せたものだ。何故、最近のマスコミは、前向きに生きようとする若者に光を当てないのだろうか。