不信が募る官邸と毎日新聞

岸田政権になり、菅のトップダウン型からボトムアップ型に変わった。毎日新聞は官僚が伸び伸びしていると報道している。でも今度は度が行き過ぎて裁量権を与え過ぎたための歪みが出ているという。だが、本当だろうか。毎日は、航空局が勝手に水際対策として日本に到着する国際便の予約を一律に停止するよう航空各社に求めたが、首相が見直しを指示したと報道した。文科省が、コロナ感染濃厚接触者の大学受験を認めないガイドラインを出したが、首相が撤回したと報道した。ところが後日、現代ビジネスが真相を記事に載せた。それによると、航空局も文科省も事前に官邸にお伺いを立てたという。官邸のOKをもらい指示を出したが、世論が反発ししたため、官邸は事前報告が無かったものとした。そして、官僚が勝手にやったものだとして、首相が修正を指示した格好にした、というもの。これでは官僚は益々やる気がなくなってしまうに違いない。問題は2つある。1つは、官邸の指示がコロコロ変わるということ。決して臨機応変ではない。考えが浅いからだ。もう1つは、毎日新聞の在り方。新聞は真実を報道すべきだ。もし前の記事が間違っていたのならば必ず訂正記事を載せるべきだ。官邸も信じられない、新聞記事も信用出来ないのであれば、我々国民は一体何を信じれば良いのだろうか。