ディープフェイクって

近々顔認証システムが突破されるかもしれない。ディープフェイク技術が進展しているからだ。ディープフェイクとは、人工知能AIの深層学習(ディープラーニング)と偽物(フェイク)を組み合わせた造語。その造語の通り、AI技術を使い、偽物の画像や音声を作り出す技術だ。他人の顔にザッカーバーグの顔を差し替えたフェイク画像で、あたかもザッカーバーグが「1人の男が数十億人から盗んだデータを支配することを想像してください」と言う動画が有名だ。当時は顔の入れ替えだけだったが、今や音声や筆跡にまでフェイク技術は進歩しているという。ディープフェイクの悪用は多い。著名人の顔に置き換えたポルノ画像が多いという。UAEでは金融機関の支店長が顧客のフェイク音声に騙され40億円を送付し騙し取られたという。政治家がフェイク画像で放言を吐き、選挙に大きな影響を及ぼす例もある。これからは、画像も音声も疑ってかかる時代になる。新しい技術が進展すると、新しい未来が拓け便利な世の中になるが、反面悪用の道も広がるのも世の常だ。この戦いは永遠に続く。我々は、その荒波の中で漂うしか術が無い。